村田健について2004/06/02

喬林知著
「今日からマ王!」シリーズより

16歳、都内有名進学男子高校に通学中。自宅は埼玉県。
サッカーファンで「歳幾つだ?」と聞きたくなる寒い親父ギャグを飛ばす明るい少年。
眞王と唯一同等の存在、眞魔国創国の父、双黒の大賢者の転生した姿。
現世は主人公の第27代眞魔国王+野球好きの高校生、渋谷有利の親友的存在。
大賢者と呼ばれた頃から約4000年間何度も転生を繰り返し、その記憶を全て持つ、有利を助ける(操縦とも言う)為に生まれた存在。
「記憶が有るだけで僕は只の村田健」だと断言している。

切なくてしょうが無い。
本来なら消される前世の記憶を全部抱え、魂だけの存在だった頃の記憶も持ち、生まれてからずっと有利に出会える時を待ち続けて、幼少時に「将来、この子と友達になれる」と魂時代の守護者から貰ったのは(母親の趣味で)女装している3歳時の有利の写真。
可愛い女の子だと信じて、実は何年間もすげー期待(爆笑)をしていたんじゃないだろうか。
小学6年生の時に通った塾で有利と(多分)初遭遇。
超ショートヘアの野球少年有利と出会った時の村田健のショックはいかほどだっただろう(更に大爆笑←鬼)。
塾帰りに寄ったラーメン屋、よく行くコンビニ、本屋、通る公園まで同じで、ずっと有利の事を見続けているのに気付いて貰えず、中学の2、3年では同級生。
友達と言えるほど親しくなれないまま卒業。
有利が自分に気付いてくれる時が来るのかと不安に思いながら待ち続けて、別々の高校に入学した1ヶ月後、不良に絡まれてる所を有利が助けに来てくれて再会(ここから第1巻のストーリーが始まる)。
有利が魔王だと出会った時から知っていても、異世界に行って帰ってきた後も、自分が何者かを怖くて打ち明けられずに友達になって、自分はサッカー好きなのに有利の作った草野球チームのマネージャー(みたいな事)まで引き受ける。
もうね、凄いよ。本当に凄いよ、ムラケン。
現在はのび太(有利)とドラえモン(村田健)な関係(すぐ頼る有利を怒って良いぞ、ムラケン)。

最新章では、魔力スイッチ+増強剤村田健無しで有利は異世界に1人でスタツア。
魔力が使えない神族の国へ向かうって「いくら護衛にヨザックが居ても(コンラッドも入れてやれよ>自分)大丈夫なのか?」と思わず「ムラケンを召喚しろ!」とやきもきしながら続編が出るのを待つ。
……本当に村田健ばかり見てるなぁ(苦笑)>自分

「今日からマの付く自由業!」2004/06/02

喬林知著

「今日からマのつく自由業!」
「今度はマのつく最終兵器!」
「今夜はマのつく大脱走!」
「明日はマのつく風が吹く!」
「きっとマのつく陽が昇る!」
「いつかマのつく夕暮れに!」
「天にマのつく雪が舞う!」
「地にはマのつく星が降る!」
「めざせマのつく海の果て!」
「閣下とマのつくトサ日記!?」
「お嬢様とは仮の姿!」
「息子はマのつく自由業!」
以上再読。

NHKBSで放送中の「今日からマ王!」がどうやら原作とは違った方向で進むっぽいので安心して読み直し。
つか、最低2回は読まないと理解できない(苦)。
何がって、この台詞は誰? とか、これは誰の行動? って辺り。
主人公一人称+主人公が居ないシーン三人称という文体で、作者も「自分は一人称が苦手」と書かれていたが、読者もかなり混乱する(いやマジで)。
ストーリー自体は「目が覚めたら異世界でした」ネタで王道だが、テンポも良くて軽いノリだけど、それだけじゃない深い部分と、ミステリー好きの血が騒ぐ謎解きも面白い。
キャラクターも全員個性的で好感度高し。
最長でも1冊2時間で読めるので何回読み返しても大丈夫(何が?)。
「ギャグの元ネタが全部判る小、中学生は手を挙げて」と素で聞きたくなる古い駄洒落とガンダム・ファーストネタのオンパレード(自分もいくつか「元ネタわかんねーぞ」と首を傾げた)。
お気に入りキャラが、1位:村田健(ムラケン)、2位:ヨザック(女装趣味の筋肉マッチョだからじゃありません)、3位(爆笑の同情票で)グヴェンダルという「メインキャラ完全無視かよ」というツッコミがファンから来そうなランキング。

村田健に注目していたのは第1巻(冒頭シーンとラストシーンのみ登場)からなのでかなりの先物買い。
ミステリー好きの習性で「村田健が今後のストーリーの重要な鍵になる」と予想。
主人公渋谷有利の地球側の鍵か門の役目だろうと思っていたら、もっと凄い重要人物だったので思いっきり予想を作者に外された(笑)。