「今日からマの付く自由業!」2004/06/02

喬林知著

「今日からマのつく自由業!」
「今度はマのつく最終兵器!」
「今夜はマのつく大脱走!」
「明日はマのつく風が吹く!」
「きっとマのつく陽が昇る!」
「いつかマのつく夕暮れに!」
「天にマのつく雪が舞う!」
「地にはマのつく星が降る!」
「めざせマのつく海の果て!」
「閣下とマのつくトサ日記!?」
「お嬢様とは仮の姿!」
「息子はマのつく自由業!」
以上再読。

NHKBSで放送中の「今日からマ王!」がどうやら原作とは違った方向で進むっぽいので安心して読み直し。
つか、最低2回は読まないと理解できない(苦)。
何がって、この台詞は誰? とか、これは誰の行動? って辺り。
主人公一人称+主人公が居ないシーン三人称という文体で、作者も「自分は一人称が苦手」と書かれていたが、読者もかなり混乱する(いやマジで)。
ストーリー自体は「目が覚めたら異世界でした」ネタで王道だが、テンポも良くて軽いノリだけど、それだけじゃない深い部分と、ミステリー好きの血が騒ぐ謎解きも面白い。
キャラクターも全員個性的で好感度高し。
最長でも1冊2時間で読めるので何回読み返しても大丈夫(何が?)。
「ギャグの元ネタが全部判る小、中学生は手を挙げて」と素で聞きたくなる古い駄洒落とガンダム・ファーストネタのオンパレード(自分もいくつか「元ネタわかんねーぞ」と首を傾げた)。
お気に入りキャラが、1位:村田健(ムラケン)、2位:ヨザック(女装趣味の筋肉マッチョだからじゃありません)、3位(爆笑の同情票で)グヴェンダルという「メインキャラ完全無視かよ」というツッコミがファンから来そうなランキング。

村田健に注目していたのは第1巻(冒頭シーンとラストシーンのみ登場)からなのでかなりの先物買い。
ミステリー好きの習性で「村田健が今後のストーリーの重要な鍵になる」と予想。
主人公渋谷有利の地球側の鍵か門の役目だろうと思っていたら、もっと凄い重要人物だったので思いっきり予想を作者に外された(笑)。